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ライブ写真の撮影機材紹介と撮り方

2019年12月5日

ストアカさんで、ライブ撮影の講座をはじめました。
https://www.street-academy.com/myclass/78487

noteでサークルをはじめました。
https://note.com/imaigo/circle

2019年、私が現在ライブ写真を撮影する際に使用しているカメラ機材と、カメラの設定についてご紹介します。

まずライブ写真とは何か?

  • ライブに来た人には、また思い出して行きたいと思わせる写真
  • 行けなかった人には、次こそ絶対行きたいと思わせる写真
  • 興味なかった人にも、これは面白そうって思わせる写真

ライブに限らなくても、イベントの写真というのは、そういう為に撮るもんだと思ってます。ただ単にアーティストをかっこよく撮ることだけを考えたアーティスト写真、プロフィール写真はもちろん大切だけど、ここではそれとはちょっと違う視点でライブを撮っているということを前提にお伝えしておきます。

アーティスト写真も確かにファンにとってはうれしいかもしれませんが、ライブに行きたいと思わせるには、そのライブの空気感、臨場感、迫力が写真から伝わる必要がありますよね。

つまり背景や前景を活かして、メインの被写体が浮かび上がるような写真。それは会場の空気感、さらにサウンドまでも聞こえてくるような写真のこと。そんな写真を撮るのはめちゃくちゃ難しい。だからこそ、ライブ写真は撮れると楽しい!

カメラボディ SONY A7iii を選んだ理由

私は2019年現在、SONY A7iii を2台使っています。2台持ちの理由は2本の異なるレンズを使うからですが、現場でレンズを付け替える時間がもったいないのと、暗闇でのレンズ交換は落としたり、ゴミが混入したりするリスクを減らす為でもあります。また万が一どちらかが壊れた時にも備えて、常に同じ条件で撮影を続けられるように、同じボディを2台使うようにしています。

軽さ

今のところ、CANON EOS RP がダントツ軽いのですが、機能的に満足いくレベルではないので、SONY A7iii の重量650g(※大容量バッテリーとメモリカードを含む)はかなり軽いので、助かってっます。

フルサイズミラーレス

私がこのSONY A7iii を選んだ理由は、まず高性能なフルサイズミラーレス機であり、暗い室内や夜でも使いやすい事が第一です。ミラーレスの利点を活かして、ファインダーから目を離して、液晶ディスプレイの角度を調整し、腕をいっぱいまで伸ばして撮影することがよくあります。これによりアーティストの速い動きにも対応できて、観客の邪魔にもなりにくいというメリットもあります。

デュアルカードスロット

また、このSONY A7iiiには、SDカードスロットが2つあることも、このボディを使う理由のひとつです。万が一のSDカードトラブルに備えて、同時に2枚のSDカードに書き込むという設定で撮影しています。

サイレントシャッターモード

音楽に限らず、静かなアートやパフォーマーのライブ会場では、観客の迷惑にならないように、サイレントシャッターモードで撮影できることも、このカメラを選んでいる理由です。

瞳オートフォーカス

音楽ライブでは、アーティストより手前のマイクや楽器にピントがあってしまいがちですが、私の場合はアーティストの目にピントを合わせたいので、SONY A7iiiの瞳オートフォーカスにはとても助かっています。

ダイナミックレンジの広さと、高感度ノイズの改善

これについては、カメラがハードウェアとして、近年著しく進化を遂げている部分ではあると思うので、他社の最新機種でもよかったのですが、このダイナミックレンジの広さと、高感度ノイズの改善によって、仕上がりの美しさは大きく違っています。暗闇での撮影が多いなら最新機種を使うのが無難といえる一番の理由かもしれません。

素早く動く被写体にはズームレンズ

SONY FE 70-200mm F4 G OSS SEL70200G

最近導入したズームレンズで、840gという軽さと描写が気に入っている。機動性を生かして動き回ることができる。

SONY FE 70-200mm F4
焦点距離:200mm
絞り:f4
シャッタースピード:1/250
ISO:12800

TAMRON 28-75mm F/2.8 Di III RXD

特に小規模なライブハウスやアートイベントでは一番よく使うレンズです。広角から標準域で使え、ピントも速く、F2.8通しという明るさにも満足しています。

TAMRON 28-75mm F/2.8 Di III RXD
焦点距離:52mm
絞り:f2.8
シャッタースピード:1/500
ISO:6400

CANON EF70-200mm F2.8L USM

観客をぼかして、前景を作ることで、ライブならではの臨場感が伝わります。

前のCANON時代から愛用する中望遠レンズ。最前列まで近寄れない時や、中規模以上のライブハウスで観客越しに後ろから撮影する時には、欠かせないレンズですが、1310gという重さのため長時間腕が上がらなくなってきたので、使用頻度は減ってます。

※SONY Eマウントのボディで使うには、MC-11マウントアダプターが必要です。

CANON EF70-200mm F2.8L USM
焦点距離:110mm
絞り:f2.8
シャッタースピード:1/1000
ISO:20000

Vario-Tessar T* FE 16-35mm F4 ZA OSS

広角レンズは使う頻度は少ないですが、ダイナミックな会場の雰囲気が伝えるのにあると便利な1本。私の場合はこれを持っているのでたまに使います。F2.8が欲しい場面もありますが、F2.8の広角ズームは大きくて重たいので取り回しがよくないのもF4を選ぶ理由の1つです。

Vario-Tessar T* FE 16-35mm F4 ZA OSS
焦点距離:16mm
絞り:f4
シャッタースピード:1/500
ISO:32000

会場の空気感がより伝えられる単焦点レンズ

中望遠単焦点、SONY FE 85mm F1.8

明るくて、前景や背景のボケによって遠近感が強調される。

SONY FE 85mm F1.8
焦点距離:85mm
絞り:f1.8
シャッタースピード:1/250
ISO:1600

標準域単焦点、SONY FE 35mm F1.8

被写体に近づいて、多少あおりながら撮影すると、とても綺麗におさまります。
明るい単焦点レンズは、速いシャッタースピードを必要とする場合に、かなりの武器になります。

SONY FE 35mm F1.8
焦点距離:35mm
絞り:f1.8
シャッタースピード:1/250
ISO:800

ライブ写真の事例についてはこちらをご覧ください。
https://studiobrain.com/works

機材の紹介については以上ですが、
カメラの設定についても少し触れておきます。

カメラの設定

被写体の動きが速く、暗いライブ会場では、被写体ぶれが起こりやすい状態です。私の場合は、撮りたい写真のイメージが、髪の毛や指先までも、ぴたっと止めたいと考えているので、ほとんどの場合でシャッタースピードを1/250〜1000とします。動きの少ないアーティストなら250、飛んだり跳ねたりするようなアーティンストなら1000という感じで設定します。あとは絞りはもちろん開放(そのレンズで使える最小の値)とします。あとは会場の明るさに合わせて自動的に露出を補正するようにISOだけを自動に設定しています。

カメラのノイズ除去設定は連続でシャッター切れなくなるので、必ず停止しておきます。ノイズ除去はAdobe Lightroomで現像する際に行うという前提です。

CANON EF24-70mm F2.8L USM
焦点距離:24mm
絞り:f2.8
シャッタースピード:1/200
ISO:12800

前途しましたが、私の場合はどうしても被写体を止めたい。という基本的な撮影意図があるため、まずシャッタースピードを最優先で決めます。あとは明るさを求めて必然的に絞り解放。現像で設定できる色温度はとりあえず自動でOK。ポイントとなるのはISOを自動にしている事かと思います。

Adobe Lightroomのノイズ除去機能はすばらしく大変重宝していますが、さすがに限界もあります。これまでの経験からどれぐらいのノイズなら大丈夫ということを理解し、32000でもギリギリ大丈夫と判断していましたが、最近は12800を上限に設定しています。ここは人によって許容範囲は異なるでしょうね。

CANON EF70-200mm F2.8L USM
焦点距離:100mm
絞り:f2.8
シャッタースピード:1/1000
ISO:6400

よくある質問

ストロボやフラッシュは使いますか?

使いません。実際の会場で使えることは、まずないと思いますし、使えたとしても、スポットライトの明かりだけで撮りたいので、使うことはないと思います。

シャッター音を消すことは可能ですか?

シャッター音が気になる静かな会場では、サイレントシャッター(電子シャッター)を使いますので、無音での撮影が可能です。

三脚や一脚は使いますか?

どちらも使いません。シャッタースピード1/200以上になれば手ブレの心配もないし、余計なものを持っていては、暗くて狭いスペースで撮影はできないので、ライブ撮影の現場で三脚や一脚を使うことはありません。

納品はいつ、どんな方法で?

お急ぎで写真が必要な場合は、ライブが終わってすぐに使えそうな写真をJPEG画像でお渡しします。しかし、RAW画像から色調補正など基本的な現像を行なった方が、圧倒的に綺麗な写真が得られますので、その場合は通常1~2日程度お時間をいただいています。

ライブ写真撮影のご依頼はこちらをご覧ください。
https://studiobrain.com/work/live

アシスタントの募集について
https://studiobrain.com/recruitment