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ライブ写真の撮影機材紹介と撮り方

2022年3月18日

カメラマンの今井剛です。

私が現在ライブ写真を撮影する際に使用しているカメラ機材と、カメラの設定についてご紹介します。

まずライブ写真とは何か?

  • ライブに来た人には、また思い出して行きたいと思わせる写真
  • 行けなかった人には、次こそ絶対行きたいと思わせる写真
  • 興味なかった人にも、これは面白そうって思わせる写真

ライブに限らなくても、イベントの写真というのは、そういう為に撮るもんだと思ってます。ただ単にアーティストをかっこよく撮ることだけを考えたアーティスト写真、プロフィール写真はもちろん大切だけど、ここではそれとはちょっと違う視点でライブを撮っているということを前提にお伝えしておきます。

アーティスト写真も確かにファンにとってはうれしいかもしれませんが、ライブに行きたいと思わせるには、そのライブの空気感、臨場感、迫力が写真から伝わる必要がありますよね。

つまり背景や前景を活かして、メインの被写体が浮かび上がるような写真。それは会場の空気感、さらにサウンドまでも聞こえてくるような写真のこと。そんな写真を撮るのはめちゃくちゃ難しい。だからこそ、ライブ写真は撮れると楽しい!

カメラボディ SONY A7iii を選んだ理由

私は2019年から現在まで、SONY A7iii を使っています。他に、A7Riii A9 もありますが、もっともバランスの取れた一台だと思っています。ライブ撮影の現場には、A7Riiiと2台持ちで入ることがほとんどです。理由は2本以上の異なるレンズを使うからで、現場でレンズを付け替える時間がないのと、暗闇でのレンズ交換は落としたり、ゴミが混入したりするリスクを減らす為でもあります。また万が一どちらかが壊れた時にも備えて、撮影が続けられるように、ボディは2台使うようにしています。

軽さ

SONY A7iii の重量650g(※大容量バッテリーとメモリカードを含む)は現在でもかなり軽い部類で、長時間の撮影や移動でもかなり助かっています。軽さだけなら他にも選択肢はありますが、機能性やトータルバランスで選ぶと結局これになります。

フルサイズミラーレス

私がこのSONY A7iii を選んだ理由は、まず高性能なフルサイズミラーレス機であり、暗い室内や夜でも使いやすい事が第一です。ミラーレスの利点を活かして、ファインダーから目を離して、液晶ディスプレイの角度を調整し、腕をいっぱいまで伸ばして撮影することがよくあります。これによりアーティストの速い動きにも対応できて、観客の邪魔にもなりにくいというメリットもあります。

デュアルカードスロット

また、このSONY A7iiiには、SDカードスロットが2つあることも、このボディを使う理由のひとつです。万が一のSDカードトラブルに備えて、同時に2枚のSDカードに書き込むという設定で撮影しています。

サイレントシャッターモード

音楽に限らず、静かなアートやパフォーマーのライブ会場では、観客の迷惑にならないように、サイレントシャッターモードで撮影できることも、このカメラを選んでいる理由です。

瞳オートフォーカス

音楽ライブでは、アーティストより手前のマイクや楽器にピントがあってしまいがちですが、私の場合はアーティストの目にピントを合わせたいので、SONY A7iiiの瞳オートフォーカスにはとても助かっています。

ダイナミックレンジの広さと、高感度ノイズの改善

これについては、カメラがハードウェアとして、近年著しく進化を遂げている部分ではあると思うので、他社の最新機種でもよかったのですが、このダイナミックレンジの広さと、高感度ノイズの改善によって、仕上がりの美しさは大きく違っています。暗闇での撮影が多いなら最新機種を使うのが無難といえる一番の理由かもしれません。

ライブ撮影で使える10万円以下のSONY Eマウント中古レンズ6選

私がこれまでライブ撮影をしてきて、実際に使用してきたレンズの中から、中古が10万円以下で購入できる安価なレンズをご紹介しています。実際にそのレンズで撮影した写真も掲載していますので、みんなが気になるノイズもこちらでご覧ください。

https://note.com/imaigo/n/nc4c11c29dbd9

カメラの設定

被写体の動きが速く、暗いライブ会場では、被写体ぶれが起こりやすい状態です。私の場合は、撮りたい写真のイメージが、髪の毛や指先までも、ぴたっと止めたいと考えているので、ほとんどの場合でシャッタースピードを1/250〜1000とします。動きの少ないアーティストなら250、飛んだり跳ねたりするようなアーティストや明るい会場なら1000という感じで設定します。(どうしても1/125を使いたい場合は、連写することでブレていない写真を確保できる。という方法もあります。)あとは絞りはもちろん開放(そのレンズで使える最小の値)とします。あとは会場の明るさに合わせて自動的に露出を補正するようにISOだけを自動に設定しています。

カメラのノイズ除去設定は連続でシャッター切れなくなるので、必ず停止しておきます。ノイズ除去はAdobe Lightroomで現像する際に行うという前提です。

焦点距離:24mm
絞り:f2.8
シャッタースピード:1/200
ISO:12800

前途しましたが、私の場合はどうしても被写体を止めたい。という基本的な撮影意図があるため、まずシャッタースピードを最優先で決めます。あとは明るさを求めて必然的に絞り解放。現像で設定できる色温度はとりあえず自動でOK。ポイントとなるのはISOを自動にしている事かと思います。

Adobe Lightroomのノイズ除去機能はすばらしく大変重宝していますが、さすがに限界もあります。これまでの経験からどれぐらいのノイズなら大丈夫ということを理解し、32000でもギリギリ大丈夫と判断していましたが、最近は12800を上限に設定しています。ここは人によって許容範囲は異なるでしょうね。

焦点距離:100mm
絞り:f2.8
シャッタースピード:1/1000
ISO:6400

よくある質問

連写は必要ですか?

シャッターを連写するかどうかについては、どちらもありだと思います。連写することでブレのない写真や状態のいい瞬間を記録できる確率は上がると思います。しかし一方で撮影枚数が相当増えるので、SDカードが一杯になったり、撮影後のデータ処理に時間がかかることになるので、余裕のある時に使いたい撮影方法です。
連写なら1/125ぐらいまでシャッタースピードを追い込んで、よりノイズの少ない写真を撮ることも可能です。

ストロボやフラッシュは使いますか?

使いません。実際の会場で使えることは、まずないと思いますし、使えたとしても、スポットライトの明かりだけで撮りたいので、使うことはないと思います。

シャッター音を消すことは可能ですか?

シャッター音が気になる静かな会場では、サイレントシャッター(電子シャッター)を使いますので、無音での撮影が可能です。

三脚や一脚は使いますか?

どちらも使いません。シャッタースピード1/200以上になれば手ブレの心配もないし、余計なものを持っていては、暗くて狭いスペースで撮影はできないので、ライブ撮影の現場で三脚や一脚を使うことはありません。

納品はいつ、どんな方法で?

お急ぎで写真が必要な場合は、ライブが終わってすぐに使えそうな写真をJPEG画像でお渡しします。しかし、RAW画像から色調補正など基本的な現像を行なった方が、圧倒的に綺麗な写真が得られますので、その場合は通常1~2日程度お時間をいただいています。

講座・個人レッスン

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2021年9月からはじまった写真教室です。朝活や単発各種イベントなども行なっているので、写真やカメラに興味ある方は公式ラインを登録してください。


ライブ写真撮影のご依頼はこちらをご覧ください。
https://studiobrain.com/work/live

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人物、グルメ、動物、お花などをテーマに、いろんなスポットに遊びに行く感覚で撮影に出掛けます。

カメラが好きになる写真教室 2022年春夏カリキュラム(土日版)