2019年、私が現在ライブ写真を撮影する際に使用しているカメラ機材と、カメラの設置についてご紹介します。

カメラボディ SONY A7iii を選んだ理由

私は2019年現在、SONY A7iii を2台使っています。2台持ちの理由は2本の異なるレンズを使うからですが、現場でレンズを付け替える時間がもったいないのと、暗闇でのレンズ交換は落としたり、ゴミが混入したりするリスクを減らす為でもあります。また万が一どちらかが壊れた時にも備えて、常に同じ条件で撮影を続けられるように、同じボディを2台使うようにしています。

フルサイズミラーレス

私がこのSONY A7iii を選んだ理由は、まず高性能なフルサイズミラーレス機であり、暗い室内や夜でも使いやすい事が第一です。ミラーレスの利点を活かして、ファインダーから目を離して、液晶ディスプレイの角度を調整し、腕をいっぱいまで伸ばして撮影することがよくあります。これによりアーティストの速い動きにも対応できて、観客の邪魔にもなりにくいというメリットもあります。

デュアルカードスロット

また、このSONY A7iiiには、SDカードスロットが2つあることも、このボディを使う理由のひとつです。万が一のSDカードトラブルに備えて、同時に2枚のSDカードに書き込むという設定で撮影しています。

サイレントシャッターモード

音楽に限らず、静かなアートやパフォーマーのライブ会場では、観客の迷惑にならないように、サイレントシャッターモードで撮影できることも、このカメラを選んでいる理由です。

瞳オートフォーカス

音楽ライブでは、アーティストより手前のマイクや楽器にピントがあってしまいがちですが、私の場合はアーティストの目にピントを合わせたいので、SONY A7iiiの瞳オートフォーカスにはとても助かっています。

ダイナミックレンジの広さと、高感度ノイズの改善

これについては、カメラがハードウェアとして、近年著しく進化を遂げている部分ではあると思うので、他社の最新機種でもよかったのですが、このダイナミックレンジの広さと、高感度ノイズの改善によって、仕上がりの美しさは大きく違っています。暗闇での撮影が多いなら最新機種を使うのが無難といえる一番の理由かもしれません。

2本のズームレンズを愛用

TAMRON 28-75mm F/2.8 Di III RXD

特に小規模なライブハウスやアートイベントでは一番よく使うレンズです。広角から標準域で使え、ピントも速く、F2.8という明るさにも満足しています。

TAMRON 28-75mm F/2.8 Di III RXD
焦点距離:52mm
絞り:f2.8
シャッタースピード:1/500
ISO:6400

CANON EF70-200mm F2.8L USM

前のCANON時代から愛用する中望遠レンズ。最前列まで近寄れない時や、観客越しに後ろから撮影する時には、欠かせないレンズです。
※SONY Eマウントのボディで使うには、MC-11マウントアダプターが必要です。

以上、レンズ2本、ボディ2台という最小限の機材で、音楽やアートのステージを撮影しています。同じボディということと、同じF2.8のレンズなので、2台のカメラとも同じ設定で違和感なく、撮り続ける事ができます。

CANON EF70-200mm F2.8L USM
焦点距離:110mm
絞り:f2.8
シャッタースピード:1/1000
ISO:20000

Vario-Tessar T* FE 16-35mm F4 ZA OSS

広角レンズは使う頻度は少ないですが、ダイナミックな会場の雰囲気が伝えるのにあると便利な1本。私の場合はこれを持っているのでたまに使います。でもできればF2.8が欲しいですね。

Vario-Tessar T* FE 16-35mm F4 ZA OSS
焦点距離:16mm
絞り:f4
シャッタースピード:1/500
ISO:32000

ライブ写真の事例についてはこちらをご覧ください。
https://studiobrain.com/works

ライブ写真の事例についてはこちらをご覧ください。
https://studiobrain.com/works

機材の紹介については以上ですが、
カメラの設定についても少し触れておきます。

カメラの設定

被写体の動きが速く、暗いライブ会場では、被写体ぶれが起こりやすい状態です。私の場合は、撮りたい写真のイメージが、髪の毛や指先までも、ぴたっと止めたいと考えているので、ほとんどの場合でシャッタースピードを1/200〜1000とします。絞りはもちろん開放のF2.8と固定します。あとは明るさに合わせられるようにISOだけを自動に設定しています。

この設定だとほとんどの場合でISOが3200以上、中には12800、20000という場合もありますが、今使っているSONYのa7iii なら問題ないレベルです。ただし、カメラのノイズ除去設定は連続でシャッター切れなくなるので、必ず停止しておきます。ノイズ除去はAdobe Lightroomで現像する際に行うという前提です。

CANON EF24-70mm F2.8L USM
焦点距離:24mm
絞り:f2.8
シャッタースピード:1/200
ISO:12800

前途しましたが、私の場合はどうしても被写体を止めたい。という基本的な撮影意図があるため、まずシャッタースピードを最優先で決めます。あとは明るさを求めて必然的に絞り解放。現像で設定できる色温度はとりあえず自動でOK。ポイントとなるのはISOを自動にしている事かと思います。

Adobe Lightroomのノイズ除去機能はすばらしく大変重宝していますが、さすがに限界もあります。これまでの経験からどれぐらいのノイズなら大丈夫ということを理解し、今は32000でもギリギリ大丈夫と判断していますが、人によって許容範囲は異なるでしょうね。

CANON EF70-200mm F2.8L USM
焦点距離:100mm
絞り:f2.8
シャッタースピード:1/1000
ISO:6400

よくある質問

ストロボやフラッシュは使いますか?

使いません。実際の会場で使えることは、まずないと思いますし、使えたとしても、スポットライトの明かりだけで撮りたいので、使うことはないと思います。

シャッター音を消すことは可能ですか?

シャッター音が気になる静かな会場では、サイレントシャッター(電子シャッター)を使いますので、無音での撮影が可能です。

三脚や一脚は使いますか?

どちらも使いません。シャッタースピード1/200以上になれば手ブレの心配もないし、余計なものを持っていては、暗くて狭いスペースで撮影はできないので、ライブ撮影の現場で三脚や一脚を使うことはありません。

単焦点レンズは使いますか?

いえ、使いません。単焦点レンズのF1.8やそれより明るい開放絞りはとても魅力的ですが、今の私の撮影スタイルだとズームを多用する為、今のところ、明るさよりもズームを優先しています。