日本のスズメ写真 Japanese sparrow photo

大阪在住のフォトグラファー今井剛(Imai Go)です。

4年前からスズメの写真を撮っているが、そのきっかけとなったのは、ちょうど桜の開花の様子を撮影していた時にファインダーに写り込んできた一羽のスズメが桜の花を食べちぎる光景を見た事だった。

すぐにはその状況を理解できなかったが、後になってわかったのは、桜の花の蜜を吸っていたようだ。

そうしてこれまで肉眼では見たことがない、写真でしか見れないスズメの表情や仕草に興味を持つこととなる。

古来からスズメは日本で昔話(舌切り雀)やことわざ(雀の涙)にも登場する身近な動物。

日本の伝統的な家屋では、その隙間などに巣を作り、人の近くでん暮らすことで、天敵から身を守って生きてきたが、近年の都市化でスズメの暮らしも大きく変わり、今では電柱や排気口などの隙間を巧みに利用して巣を作っている。

春から夏にかけての繁殖期にはそうした繁殖の様子を見守ることも楽しみのひとつ。

繁殖期が終わると人通りの多い道沿いの茂みなどをねぐらとし、今でも人間のすぐ近くでたくましく暮らしている。

最近は数が大きく減少しているというが、こうしてスズメの生態や見たことのない表情、そして仕草などを僕が写真に撮ることで、改めてスズメに興味を持つ人が増え、人々に見守られながら日本の身近な野生動物として、これからも生き残って欲しいと願っている。

とはいえこれはあくまで主観だけど、スズメが減少しているというより、人の暮らしの変化と共に、スズメの暮らし環境も変わって都市に移動しただけであって、鳥は地上の動物と違って、暮らしにくくなればいつでも移動できるというもっとも優れた能力をもっているんじゃないかな。

ちなみにスズメの寿命ってごぞんじでしょうか?
平均2年と言われていて、今年生まれたスズメもその半分は、寒い年を越せないそう。

普段私たちが見かけるスズメはそんな生存競争を生き抜いているんだ。

そこまで聞いてスズメに興味が湧いてきたあなた。

早速、スズメを探しに、人の少ない山や田舎に出かけてもスズメはいません。

スズメに出会いたければ、常に日の気配を感じる場所、都市公園や住宅、オフィス街などをさがしてください。

スズメは人間に守られ、天敵から身を守ってきた野生動物なんです。

そんなスズメからは生きる上で大切なことを教えてくれます。

村から人がいなくなれば、スズメもいなくなると言われています。

スズメにとって人間は生存に必要なパートナー。

そんなスズメを少し意識してみると、ほんのちょっと日常が豊かな気持ちになりますよ。

スズメ写真提供に関して

これまで数年に渡り、コツコツと撮り溜めてきた大切な写真です。

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